【記 録】 
       
       (3月11日) 
       
       計画より少し早めに出掛けたが、八王子で甲府行きの電車に接続した。甲斐大和には早く着いたが、パスは約30分待ちとなった。 
       中央線の車窓から眺めると、辺りの山はほとんど雪が無い。昨日、温度が高いうえに雨がかなり降ったため、かなり溶けたようだ。しかも今日も暖かい。 
       パスを天目山温泉で降り、焼山林道を歩き始める。途中から湯ノ沢峠への沢沿いの道となるが、雪はほとんど無い状態である。しかし、昨年の豪雨のせいで沢は荒れていた。 
       昨年泊まった湯ノ沢小屋で少し休み、白谷ケ丸への登りに掛かる。南面のせいもあり、この尾根道も雪になっていない。 
       黒岳に達し、ここから大峠に下るのであるが、北東斜面はかなり残雪があった。それでも、尾根を南側に回り込むと、雪は消えた。 
       大峠の水場で水筒を満たし、雁ケ腹摺山に向かう。 
       黒岳より約100m標高が低い山頂(1,874m)に立ち、富士山を眺めた後、金山めざして下りに掛かる。 
       途中、ロボット雨量計が設置されている辺りが平らなので、今日はここにテントを張ることにする。 
       ラジオで大相撲中継を聴くが、無観客試合のため少し味気無い。行司の「待ったなし」が掛かっても大きな歓声が出ないのが寂しい。 
       夕刻から風が強くなり、夜中もずっと風の音が止まなかった。 
       
       (3月12日) 
       
       引き続き、下り始める。すぐに林道を跨ぎ、更に下って百間干場に達し、こちらの林道を約10分すすんで、金山峠に登り返す。 
       金山峠からは、沢沿いの荒れた道を歩き、ようやく金山鉱泉に出た。ここにあった山口館など数軒は既に無く、更地になっていた。 
       タクシーを呼ぶ気は無く、大月駅まで歩くことにする。 
       
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